筑波大学ラグビー部
こば日記(7)2012年12月29日

みなさま、前回は休載して申し訳ありませんでした。

お陰様で少し、余裕が出来ましたので

こば日記7回目を始めます。

 

気が付けば、12月も終わりですね。

メリクリ~!!も終わってしまい、

あけおめ~!!もまだ言えない、ムズムズする

今年最後の1週間をいかがお過ごしでしょうか。

 

ちなみに、今年のクリスマスは24日、25日が完全オフという、スペシャルなプレゼントがスタッフから選手たちに贈られました。

スタッフが休みたかったんじゃないの??

と、お疑いの皆さん。

しっかりと、スタッフは25日に集まって、それはそれは、爽やかなクリスマスを過ごさせて頂きました・・・

みんな、それぞれ楽しいクリスマスを過ごしたのではないかと思いマス。

 

 

それでは、本題に入ります。

今回のテーマは、「キレない奴ら」です。

別に、怒らないという意味ではなく、

気持ちがキレないの、キレないです。

どんなに間違っても、長州小力の「キレてないっす」では、ありません。笑

 

今年も、シーズンが深まるに連れて、怪我も増えてきます。

シーズンが長くなると、Aチーム以外の選手の試合がなくなり、モチベーションを保つのが難しくなります。

そんな時でも、自分のため、チームのために意識高く練習に取り組み続けている「キレない奴ら」が、今の強い筑波を支えてくれています。

モチベーションを保つ難しさは僕も経験があるので、よく分かります。

だからこそ、そんな「キレない奴ら」に素直に尊敬してしまします。

 

 

そんな選手の代表を今回は紹介していきたいと思います。

まず1人目は、特定外来人間、木村貴大(タカヒロ)

タカヒロと聞くと最近は、EXAILEのイケメンボーカルを想像しがちですが、

筑波でタカヒロと聞けば、誰もがこの男を想像します。

それが、


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失礼しました・・

これは、タカヒロ、タカヒロと木村を呼ぶと、ちょいちょい反応してしまっている、

体格も長州小力よりの

4年生の、富屋 隆博(とみや タカヒロ)でした。

いやいや、今年一番のミスがここで来たようです・・

でも、嘗めちゃいけません。

4年タカヒロは広報委員のトップを任されている存在。

こば日記も原稿をアップしてくれるのは、4年タカヒロがやってくれているんです。

今回もこんな汚れ役を快く引き受けてくれました。

ちなみに、4年タカヒロのあだ名は、素直に「トミヤ」か「ターちゃん」という、意味不明なやつです。笑

 


ターちゃんの方のタカヒロは「あ~あぁ~」とどっかに飛んで行ってもらって、

1年生のタカヒロの方を今回は紹介しましょう。

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タカヒロの素晴らしいところは、一芸の豊富さ・・・

であるのは、間違いないのですが(こっちの方は、キレキレです笑)、


本当に紹介したかったのは、努力とハングリー精神を持っているところです。

今まで、筑波大学ラグビー部には、あまりなかった、というよりも、なければならなかったハングリー精神を持ち込んでくれました。

だから、特定外来人間、木村貴大と紹介しました。

 

春に肩の手術をしたので秋からの復帰となりましたが、その遅れを取り返すために、

練習はもちろんアフター(練習後の自主練習)も、毎日欠かさず行っています。

今までの筑波は、アフターをしない訳ではなかったのですが、ここまで熱心にする人もあまりいませんでした。

タカヒロに連られて、他の1年生もアフターをする姿もよくみられます。

その1年生たちが、シーズン終盤になり、入学当時から見違えるほど伸びているのも事実。

タカヒロ効果がきているのかもしれません。

筑波大学ラグビー部に新しい文化を持ち運んでくれた、

タカヒロの歌声に・・・

違いました。

タカヒロの一発芸に・・・

これまた、違いました。

タカヒロの「あ~あぁ~」に・・・

これは、トミヤの方でした。

タカヒロのプレーに、そして努力が実る瞬間に!!!

今後も大注目です。

 

 

 

2人目の「キレない奴ら」は、おしゃべりくそ真面目、坪井 大夢(ツボイ)です。

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かの有名なおしゃべりくそ野郎は、品川庄司の品川ですが、

筑波大学ラグビー部の、おしゃべりくそ野郎は、ラグビーに対して大真面目。

いつもでも、どんな時でも全力で、声を張り上げて練習しています。

そして、プレーの面でも、体が小さいとか関係なしに常に先頭に立ち、体を張り続けられる男です。


ツボイの凄いところは、ダメなものはダメと言えるところ。

試合はもちろん練習中に少しでも、気になる場面があったら、先輩・後輩関係なしに、間違いを指摘します。

というよりも、生粋の関西人なので、捲し立てます。笑

でも、これでいいんです。

それによって、チーム全体の考え方の違い・溝が埋まっていき、考え方の統一されたスキのないチームになっていくんだと思います。

選手のモチベーションが低い時でも、声掛け1つでみんなの目に輝きをもたらすことが出来る人。

それは、普段から誰よりも真面目にラグビーに打ち込んでいると、みんなが認めた人のみ。

その1人に、ツボイはいます。

まだまだ、シーズンは終わりません。

 

坪井 大夢、個人としての大きな夢・レギュラー獲得。

筑波大学ラグビー部、チームとしての大きな夢・日本一に向かって、

おしゃべりくそ真面目に頑張ってくれるはず!!

そんな、ツボイも大注目です!!

 

 

 

3人目の「キレない奴ら」は、小さな巨人 片桐 康策(ヤス)

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左 中靍憲章(ノリ) 右 片桐康策(ヤス)


この写真を見ると、ついつい涙腺が緩んでしまう。

ノリの笑顔と、ヤスの安堵の顔。

みんなが待ちわびていた、最高の顔でした。


ヤスの持ち味は、身長170cm、体重72kgと小さい体から繰り出す、低いタックルと粘り強さ。

その持ち味を武器にして、昨シーズンのジュニア選手権では不動のレギュラーとして1部リーグ昇格に大きく貢献。

今シーズンも、春からAチームに食い込む活躍を見せ、秋を迎えた。

しかし、ヤスにも弱点がある。

それが、指示の少なさと、時よりみせるプレーの軽さ。

自分自身も気付いていた弱点に、目を背け続けていた弱いヤスが、そこにはいた。

ジュニア選手権の1戦目の帝京戦と、2戦目慶應戦で、その弱点が大きく目立つ。

それ以来、ジュニア選手権の本戦でヤスの姿をみる事はなかった。

 

 

勝負の世界は厳しい・・・

誰よりも、ヤスが感じたこと。

 

それ以降、CTBを本職とするヤスだが、時にはWTB、時にはSOと様々なポジションを転々とすることになる。

相当な屈辱だったに違いない。

人のせいにする、環境のせいにする、ふてくされる・・・簡単な道はいくらでも選択できた。

しかし、与えられたポジションに全力で取り組む、最も厳しいが唯一の正しい道をヤスは選択した。

そこには、強くなろうとするヤスがいた。

そして、新しいポジションの経験が、試合に飢える乾ききった体に、心に潤いを与え、化学反応を起こすことになる。

 

それが垣間見えた瞬間が、ジュニア選手権の入れ替え戦。

背番号は11番、WTBとしての出場だった。

CTBで培った強みであるタックルと、必死に支持の声を出し続ける濃密な80分間。

見事、関東学院大学に勝利しジュニア選手権1部残留を決める。

歓喜の輪の中心に、小さな11番の姿があった。

しかし、これは昔いた自分の位置に戻っただけに過ぎない。

小さな体からは、更なる大きな野心が感じられた。

 

その時は、刻一刻と迫る。

大学選手権セカンドステージの第2戦、国立の舞台を賭けた慶應大学との負けられない一戦。

メンバー表には、21番片桐康策の文字。

関係者以外の多くの人が、あまり聞かぬ名前にクエスチョンマークが浮かんだかもしれない。

そんな話題の彼が後半25分、SOとして途中出場。

そして、例の、あの瞬間がやってきた。

後半36分、タイガージャージがみせた僅かな隙間を、小さな、小さなスカイブルーのジャージがすり抜けた。

 

21番片桐 康策のトライ・・・

 

応援する仲間たちが、喜びの表情をみせた。

ノリが見せた、あの表情、あの笑顔は、チームを代表するものだった。

そして、ヤスが見せた安堵の表情は、ヤス自身の素直な気持ちだったに違いない。

 

誰よりも苦しみ、

誰よりもどん底を経験したヤスが、

誰よりも輝いた。

その瞬間を夢見て、筑波大学ラグビー部74名は、日々の練習に励む。

 

未来のヤスになるのは、俺だ!!と信じて。

 

 

 

実はヤスのメンタルを支える大きな、大きな原動力となった人物が1人います。

 

それは、次の回で!!

とか、

それは、CMの後で!!

なんて、しないので、ご安心ください笑

 

 

その人物とは、2年(1浪)吉沢 文洋(フミ)

フミとヤスは、飯田高校で3年間、共に花園を目指しラグビーに打ち込んだ仲。

いやいや、実は幼稚園から常に同じ学校に進学した仲なんです。

だからお互い呼び合うときは、「やすのり君」、「ふみ君」と幼稚園の頃に呼び合っていたまま。

お互いの実家の距離は、車で3分程らしいのですが、現在は車で5分くらい。笑

と、今の方が若干離れて生活している、なんとも不思議な2人。

フミも身長172cm 73kgと小柄、SHというポジションながらも、大きな相手にも動じない低く突き刺さるタックルを強みとする、プレースタイルまで良く似た2人。

長野の小さな町で生まれ育った、小さな2人のハーフ団は、2年次に母校を10年ぶりの花園出場へと導き、3年次には2年連続の出場を果たすと、いつの日か多くの観客を惹きつける大きな2人へと成長を遂げました。

 

先日行われた、大学選手権セカンドステージの第3戦、関西学院大学との試合。

9番 吉沢文洋

10番 片桐康策

ついに、2人の待ちわびた時がやってきました。

 

終わってみれば、54-0の勝利。

完璧とは言えない内容でしたが、この2人なら何かやってくれそうな気がする。

と、思わずにはいられない。そんな試合でした。

何だか見ていると、微笑ましくも、羨ましくも思える、

2人の小さな巨人の、今後に活躍に期待してください。


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今回は、ほんの1部しか紹介できませんでしたが、みんな本当に頑張っています。

頑張って当然なので、4年生は取り上げませんでしたが、内田主将を中心にチームを引っ張ってくれています。

「日本一になる」という強い意志を、チーム全体から感じられる

そんなチームになってきました。


このチームで、日本一になります。

まずは12日、国立へ是非お越しください。

応援よろしくお願いします。


受験生の皆さんは、最後の追い込み頑張ってください!!

 

「あ~あぁ~」

どうやら、たーちゃんが帰ってきたようなので、終わりにしましょう。

 

それでは、良いお年をお過ごしください。