筑波大学ラグビー部
こば日記 vol.162011年12月22日
こんばんは

先週は、休載してしまい申し訳ありませんでした。
それでは、こば日記16回目をお送りします。

今回は、「みんな違って、みんないい特集」です。

ラグビーと言えば、100キロを超える巨人もいれば、60キロくらいしかない小人もいる。
50mを5秒台で走る人もいれば、8秒近くかかる選手がいる。
様々な個性を持った15人がチームを作り、同じグランドに立ち、1つの楕円球を自分の体を犠牲にしてでも守り合う。

ラグビーとはそんな特徴を持ったスポーツ。

という訳で、
実際はどうなのか、筑波大学ラグビー部で検証してみましょう。

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「みんな違って、みんないい」現象、起きていますね。
見ての通り、体の大きさは一目瞭然です。

 それでは、左からそれぞれ紹介していきましょう。

まずは、小人族代表の2人。

163cm 58kg 1年 塩井 徹(塩井)

165cm 65kg 2年 西山 皓一朗(にしさん)
です。

 
2人とも小さいですね~。
しかし、こんなに小さくても、右の巨人達と共に毎日練習しますし、試合もやります。
そして、しっかり活躍します!!

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うん、うんと言っていますが、どうやって活躍するのか。
答えは、真正面からぶち当たるんです!!





相手が小学生なら・・・笑
それ以上は真正面から当たるのはリスクが高いので、小人だからこそできるプレーを選択し、チームに貢献します。

にしさんと塩井、2人の小人達が意識しているポイントがいくつかあるので紹介していきましょう。

まず1つ目は、

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この小さな足です。

ドヤ顔、相当ウザイですが・・・笑

この足から繰り出されるのが「ちょこまかステップ」です。
小さくて短い足のため、回転率に優れていて、
ちょこまか、ちょこまか小刻みにステップを踏み、相手を翻弄するんです。
この小刻みなステップは、短くて回転率がいいからこそできる技なんです。

2つ目は、

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これまた、決め顔がウザイのですが・・・笑

そう、頭で考える力です。

どうやったら体の小ささをカバーできるか、逆にどうやったら活かせるかを、
小人たちはよく考え、工夫してプレーをしています。

例えばアタックの時、ボールを貰う時いかにトップスピードで貰えるか。
相手とどれくらいの間合いで、どんな「ちょこまかステップ」を踏むか。
ディフェンスの時、相手のパス運びには、どんな規則性や癖があるのか。
そして、その規則や癖を読み、いかに相手の膝下にタックルに入るか。

など色々考え、工夫しているんです。
そして、考えることを楽しんでいるんです。

2人の調子も上がってきてしまったので、
次でラストにしましょう。

最後3つ目は、

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写真は意味が若干違いますが・・・笑

そう。ハートです。

体は小さくても、ハートは大きく。そして熱く。目の前の敵に勝ってやる。
その気持ちが大切なんです。
何だかんだでラグビーは気持ちで戦うスポーツなので。

 

続いて、巨人族代表、189cm 97kg 3年 園中 良寛(ソノ)です。

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ソノ、写真だけ見るとノペ~っとして、ラグビーに向いてなさそうな顔をしてますが、実はなかなか凄いんです。
7人制の日本代表に選出され、U20日本代表合宿では副キャプテンを任された経験の持ち主だからです。
大学入学当初は鹿児島の加治木高校という、部員15人を揃えるのでやっとくらいの高校から入学した、全くの無名の選手。
しかし、一生懸命努力し、先輩や同期の強い仲間と切磋琢磨し合う中で着実に力を付け、いつしか日の丸を背負う男に成長しました。

そのため今となっては、

自称「世界の園中」

と、言ってはいませんが、心の中で思ってそうなので、
口に出しているの聞いたときは、厳しく!!指導しておきます!!

 

最後は、巨人族代表 188cm 110kg 4年 工藤 元気(ゲンキ)

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ゲンキはパット見、野生爆弾の川島に似ていますが、気にしないで下さい。
あまりの大きさに「ビッグマン」という見たまんまのあだ名で呼ばれますが、これも気にしないで下さい。
ゲンキも盛岡第一高校という、部員15人揃わないような高校出身ながらも、U20日本代表に選出されるまで成長し凄いのですが、そこまで気にしないで下さい。

それ以上に気にして欲しい出来事が元気にはあるのです。

気になっていた方も、多いと思います。

昨年までレギュラーとして試合に出ていたのに、今年はビッグマン
いやいや、工藤元気の名前がメンバーに入っていないことに。

元気は9月のシーズン当初、練習中に眼下底骨折をしてしまいました。
ラグビー選手ではよくある怪我なのですが、症状が酷く最悪、失明。
失明は避けられても、「もうラグビーはできない」という診断を受けました。

 
4年というラストシーズン。
他人には分からない、言葉でも言い表せないようなショックがあったと思います。
しかし、元気はチームのために自分が出来ることを探し続けました。

時にはチームに喝を入れ、ラグビーが出来ることの幸せを語り、C級レフリーの資格を取得するなど、自分に出来ることを考え、チームに貢献し続けました。

そして、2週間前のジュニア選手権 vs関東学院戦。
元気は奇跡的に復活し、プレーヤーとして帰ってきました。
「ラグビーはできない」と診断されても、今自分に出来ることをやり続けたからこそ、神様がビッグな奇跡を起こしてくれたのだと思います。

元気の頑張り次第では今後、大学選手権のメンバーに入る可能性も十分あると思います。
出ても出なくても、ビッグな声で「ビッグマン!!」と応援してあげて下さい!

 
以上で、筑波大学ラグビー部「みんな違ってみんないい特集」を終了します。

どうでしょう。
ラグビーというスポーツの特殊さが少し分かっていただけたでしょうか。
本当に大きな人から、小さい人まで色んな選手が自分の長所を出し合い、短所を皆で補い合い成り立つのがラグビーです。

そして、体が小さくても努力と工夫次第でどうにでもなることを、にしさんと塩井に教えてもらいました。
なので、小さくて大学でラグビーは無理だと思っている皆さん

逆に大きいのに何していいか分からなくて困っている皆さん

是非、筑波大学ラグビー部で一緒にラグビーをしましょう!!

 
本文で少し出ましたが、

ジュニア選手権入れ替え戦vs関東学院。見事勝利し、一部昇格を果たしました!!
一部昇格は今シーズンの目標の1つに挙げられていたので、本当に嬉しい勝利でした。

何より両センターを中心とした、低く突き刺さるタックル。
イーブンボールへの反応の速さ。
そして、勝利への執念。

どれも、筑波大学が勝っていたのが感じられる試合で、泥臭い中にも美しさを感じられる本当に良い試合でした。

 
そして先日、大学選手権1回戦vs東海大学。
22-19の接戦を制して、見事勝利しました。

この試合も、ディフェンスからリズムを作り、最後も必死のディフェンスで勝利を掴み取る。
本当に筑波らしい、勝利でした。
しかし、「ノーぺナルティ」
と1年間、口に出し続けたことが達成できなかったのは猛反省しなければなりません。


今週末のvs明治戦。必ず勝利します。
東海大学さんの想いも背負い、戦ってきます。
そして、筑波大学ラグビー部史上初の国立の舞台に勝ち進みたいと思います。

試合は、名古屋市瑞穂公園ラグビー場 12時K.Oです。

応援よろしくお願いします。




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