筑波大学体操部 筑波大学体操部
Gym for Life Challenge 2017(報告書6)2017年11月 9日 

3rd World Gym for Life Challenge 2017を振り返って】

本谷 聡

 始めに、日本体操協会ならびに多くの卒業生を含めた関係者のご支援があり、3rd World Gym for Life Challenge 2017というFIG主催の国際ビックイベントに参加できたことに改めて感謝申し上げます。また、私は今遠征においてチームリーダーを初めて担い、その中で組織委員会との連絡のみならず大変な苦労があることが理解できました。これまで長年に渡り本役割を御担当されてきました長谷川先生に改めて感謝申し上げます。

 さて、筑波大学体操部は「創造的かつ魅力ある体操」をテーマに、フィジオロール(大きなピーナッツ型ボール)を活用した体操演技を披露するため、練習を進めてきました。約1年以上かけ、このフィジオロールを活用した運動特性を考えながら、試行錯誤を繰り返して様々な運動を試案し、演技を構成しました。フィジオロールは、転がしたりするだけでも不安定で不規則な動きをします。また、大きなサイズのものはGボール約2個分の重さになり、持ち上げたり振り回したりすることすら容易ではなく、こちらの思った通りに扱うことが非常に困難な状況でした。そこで、逆にそのようなフィジオロールの不規則な動きをうまく織り交ぜながら、これまで筑波大学体操部がGボール演技などで培ってきた創造的な運動を取り入れて演技が構成できないかと考えました。当然、種々の苦労があったことは言うまでもありません。週2日の休みはあるものの、休みの日にも体操場に出向き、少しでも良い動きやそれを活用した体操演技の構成がないのかを探求し続けました。725日の遠征当日は朝6時であったにもかかわらず、前夜9時を過ぎるまで体操場で最終練習を行ったことを記憶しています。

 現地では、FIGならびにノルウェー体操協会の組織委員会を中心に準備・運営がなされていました。これまで学生時代を含めると20年近く様々な海外の体操発表会を参加した経緯はありますが、これ以上ない快適で素晴らしい大会会場が準備されていました。発表会場までホテルから歩いて数分で着き、そのホテルは出来たばかりの建物で各部屋には洗濯機をはじめ食器類などもすべて整えられていました。さらに、湖畔を中心に作られた選手村や発表会場での景色は時を忘れて見入ってしまうほどのものでした。このように快適かつ美しい環境での大会は、これで最後だろうとも感じられました。

 いよいよコンテストについてです。このFIGが主催するWorld Gym for Life Challengeへの日本から派遣するのは、今回の筑波大学体操部が初であったことから非常に名誉かつ重い責任があったと考えています。また、オープニングにはHaraldノルウェー国王が表敬され、今大会は80歳を迎えた国王へのプレゼントであるとの説明がなされ、盛大なものでした。筑波大学体操部は、728日のコンテスト発表当日、最初で最後の発表であったこともあり、緊張している様子ではありましたが、多少の失敗や混乱を除くと筑波大学体操部らしいフィジオロールを最大限活用した体操演技を披露することができたと考えています。会場の観客エリアからは、あまり見たことのない創造的な動きや演技に対して、大きな響めきや歓声を聞くことができました。私は学生とともに動き、演技の中には、ひとり一人が充実した表情でかつ練習以上に大きく動き、声を出し、躍動している姿や動きを見ることができました。その時、私はこれこそが私たちが目指す体操であり、演技者ひとり一人が自然な笑顔で音に合わせて豊かに動くことの重要性を改めて再認識することができました。

 さて、次はWorld Gymnaestrada(オーストリア・Donbirn)です。新メンバー、新卒業生を加えたチームで、世界中の体操家と交流をさらに深めながら、筑波大学の体操を発表したいと考えています。

 最後に、繰り返しになりますが、これまでの遠征も含め、多くの方々のご理解・ご支援によって遠征が成り立っていると強く感じております。改めて御礼申し上げます。また、筑波大学体操部のチームとして参加したすべてのメンバーにも感謝です。私も一生忘れることの出来ない貴重な経験かつ思い出をまたひとつ増やすことができました。ありがとう。Tusen takk
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