筑波大学体操部 筑波大学体操部
Gym for Life Challenge 2017(報告書4)2017年11月 9日 

【最高とは】

4年 松浦稜

初めての海外での発表で、非常に楽しみにしていたイベントでした。大会期間中、様々な国の人たちと知り合って、お話しをしたり、一緒に踊ったりなど、日常からとても楽しかったです。

 さて、メインの自分たちの発表についてですが、一言で「最高」でした。参加していたどのチームよりも発表を楽しむことができたと思います。

 Gym for Lifeでは発表を評価し、金・銀・銅にランク付けを行うもので、どのチームも、もちろん私たちも、金を目指して練習をしてきました。結果的に私たちは銀賞でしたが、審査員によって選ばれるワイルドカードとして、GALAに出ることができました。しかも満場一致であったそうです。なぜ、私たちは評価を受けることができたのか、自分なりに考えました。

 多くのチームは評価を受けやすい(評価観点に合致しやすい)組体操などを多く取り入れた、アクロバットな発表を行っていました。しかし、私たち筑波大学体操部は、フィジオロールを使って、(多くのチームに比べ)動きなどに自由な要素を含めた発表を行いました。ここに、他チームとの大きな二つの違いがあったと思います。

 一つ目は、目新しさ。今回の発表のテーマは「Creative gymnastics with physio-roll」でした。このテーマの通り、他のチームがやったこともない体操を、体操で使ったこともない手具で発表をしました。見ていた人たちにとって大変印象に残るものであったようで、発表について多くの人に声をかけてもらいました。

 二つ目は、感情。私たちの発表は、楽しむものでした。笑っていい・声を出していい、他チームにと比べて発表者が自由でした。結果、他のどのチームよりも心から笑って楽しんだ発表になりました。外から押さえ込まれた体操と自由に内から感情を出す体操とでは、どちらがやっていて楽しいか・気持ちよいか、見ていて楽しいか・気持ちよいか、明白であると思います。

 以上の二つが自分なりに考えた、筑波大学体操部が評価された理由です。この二つの違いは、私たちだけで作り上げたものではありません。歴代の先輩方が築き上げてこられたものであると思います。筑波大学体操部の体操を、しっかりと見せることができ、さらに評価されて非常にうれしかったです。

 楽しんで発表できたこと、評価されたこと、やはり「最高」の一言につきます。

 ありがとうございました。

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【一般体操、その多様な価値】      

2年 北島瑛二

今回参加したWorld Gym for Life Challengeは、一般体操の領域内では異色であるコンテスト形式の発表でした。国内においてもジャパンチャレンジというコンテスト形式の発表はありますが、今回はその世界規模の大会で、雰囲気も大きく異なりました。そして何より、今回はGalaという明確な「次の舞台」が設けられているので、よりコンテストとしての意味合いを強く感じました。

「競技をしない」という一般体操の領域で行われる、この競技性を有した発表会に参加するにあたって、「いったいどのような演技がこの場で繰り広げられるのだろうか」と心躍らせながら発表を観覧いたしました。

全体的な傾向としては、アクロバットや高度な組体操の演技を中心とした曲芸的な演技が主流を占めており、その卓越した技術や華やかな見映えに感心しました。中には2015年世界体操祭のGalaで見たチームも出場しており、その時よりもずっと近い距離感で見ることができたのは、ノルウェーまで来て良かったと思わせるのに十分なものでした。

一方で我々の発表は、アクロバット要素を一部含みつつも、上記発表とは一線を画す創造性に富むものだったと感じました。言うなれば今回の発表では「異端の存在」だったのではないでしょうか。私は、今回の発表を通じて他チームの演技に感動しつつも、我々の異端としての価値を自覚できたように思います。

我々のCreative Gymnasticsの根底に存在するのは、創造性のある運動内容の引き出してくれる「動く楽しさ、喜びの表出」にあるのではないかと考えています。そのような様子をFIGの方々も評価してくださり、Galaへの舞台を手にすることができたのは我々の演技だけでなく、様々な想いを評価してくれたかのようで、非常に感動しました。

また、今回はコンテスト形式の演技発表会なのでしたが、開催者側のアナウンスなどでは繰り返しGymnastics for Allの独自性を主張し続けていました。演技間に挿入された、"you are all winners""、 "regardless of nation, gender, race, ability, any social position..."などのアナウンス分は、まさしくGym for All独自の思想を反映した言葉であり、場内で何度も読み上げられていました。

そのような点で言えば、ディスアビリティの方々の懸命な演技や中高齢者の情感あふれる温かな演技は、ゴールド賞こそ得られねども、私にとって一際目を引く発表でした。一般体操として守っていかねばならぬ大きな価値の一つなのではないでしょうか。また、非常に感動した点として、そのような演技を万雷の拍手や大いなる歓声で迎える観客の様子がありました。これは日本も大いに見習うべき点であり、そのような様子を肌で感じられたのも、私にとって意義深い経験となりました。

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