筑波大学体操部 筑波大学体操部
Turnfest 報告書 長谷川 聖修2013年6月11日 

 ベルリン そして マンハイムで

                     長谷川 聖修

 

 Turnfestを終えて、二週間が経つ。25年前に、嫁さんと一緒にドイツに留学していた頃を思い出した。19875月ベルリン大会であった。まだ、東西冷戦時代、東ドイツの中に壁で囲われた西ベルリン市に12万人が集った。歴史を大切にするドイツ人は、Turnen発祥の地ハーゼンハイデでヤーンが19世紀初頭に行っていた運動内容を見事に再現した。今につながる体操の文化がどのように生まれたかを知り、政治的弾圧を受けながら世界へと伝播していった歴史を感じた。この大会が政治的に大きな影響力を持っていたことは、帰国後にわかった。その2年後の198911月に、ベルリンの壁が崩壊したからだ。

 「文化としてのスポーツ・体操が大切だ」と容易く言葉にするが、生活に根ざすには、やはり多くの時間が必要である。ドイツに来る度に、そのことを痛感する。

 今回は、日本体育大学のお誘いで、演技発表する機会を得ることができ、荒木先生はじめ、たくさんのサポートをしていただいた関係の皆さんには心から感謝申し上げたい。お陰様で様々な国際交流ができたことは何よりの喜びである。個人的には、日本のラートのおじいちゃんKlaus Jippさんや留学以来の恩師Ingridとも再会ができて、心に残る旅となった。

 演技内容については、ドイツのみなさんにラート演技を披露できて、とても不思議な感じがした。たかちゃんの想いがあのan die Freudeの曲に乗って、会場中に広がったように思えた。レコードの中で雰囲気を察しただけではあるが。。

 日体大との合同Gボールは、ただただ楽しかった。自分たちの作品でないからかもしれない。人はつい自分の世界に固まりやすいので、理屈無しに、何でもやってみることが重要だと再認識した。日軆というTシャツが誇らしげに思えたのはどうしてなのか、筑波大の教員として不思議な気がした。

 筑波大のGボール作品は、よく練習した甲斐もあり、優れた演技のひとつだと思う。みなさんからも好評だった。ただ、個人的には、色々な意味でモノトニー化しつつあるように感じる。これは、私自身も課題でもあり、体操部全体の課題でもあると思う。

 Turnenは、ゲルマン民族のアイデンティティのひとつ。この新鮮で敬虔で楽しくて自由な(vier Fを覚える?Frisch, fromm, fröhlich, freiTurnenのような思想や哲学を持った運動文化に接して、私たち日本人の運動文化は、どのような道を目指すのか、皆で考えていこう。地道な努力の末に、素敵な運動文化が日本においても多様に花を咲かすことができればと大きな夢を持っている。

 ジャパンチャレンジの瑛二くんの愉快な作品には、その花の種のようなものを感じた。試行錯誤こそエネルギーだ(^^)/

 最後に、成田解散後にnaoの時限爆弾が炸裂したが、ドイツでの旅の間、大きな問題を起こさなかったのは、部員のみなさんのサポートのお陰だ。この旅を支えてくれた、たくさんのみなさんにvielen Dank!

Turnfest.jpg
日本のラートのおじいちゃんKlaus Jippさんと奥様

活動報告 に関する新着記事10件